家づくりのセカンドオピニオン業務をはじめて、
だいたいのお客様が、担当の建築士へ
〇〇してください。
伝えている事が原因で建築士からの
アドバイスや、意見が聞けず、
不満へ変わっている事が分かってきました。
〇〇してください。とは?
家を計画しているお客様の多くは、
・ホームページ
・Instagram
・pinterest
などで情報収集していないでしょうか?
ネットで様々な間取りや、写真などがすぐ
検索できる時代になっています。
それが問題になっています。
色々な情報に簡単にアクセスできる中で、
色んなものを見ているお客様の頭の中は、
もうすでにイメージが出来上がっています。
その為に、
玄関は土間を広くして、
収納を沢山つけて、
リビングへ直接通れるようにと、
水回りにも直接アクセスできるように
してください。
そのように建築士が言われると、
言われた通り間取りを入れ込むだけです。
それが後々の不満になるのです!
なぜ、その言い方が問題になるの?
建築士とは、数年かけて建築を勉強し、
資格を取り、
少なからず数件は家を計画した事があり、
毎日図面を描いたり、
毎日間取りを考えているプロです。
建築士は、
・予算
・要望
・お客様のライフスタイル
・敷地の大きさ
・建築の法律
・デザイン
これらの条件を、今までの経験や、知識を
混ぜ合わせ、複合的に考えます。
逆にお客様の要望は、
・ホームページ
・Instagram
・pinterest
を見て、自分が
・このデザインステキだな♪
・この動線良いな♪
・作るのなら、こんなものにしたい♪
など、良い所だけを伝えてしまいがちです・・・
想像してみてください!
数か月集中して色んな写真や、
間取りの情報を収集して、
ステキな写真や間取りを組み合わせて家を
造るとします。
・面積はどれくらいになりますか?
・予算はどれくらいかかるのでしょうか?
・動線はうまくおさまりますか?
・建築の法律はクリアしますか?
建物を建てる側のプロの現場監督さんでさえ、
自分の家を建てる時は、建築士に間取りを
考えるのをお願いしてくる位難しい事です。
数か月しか勉強していない素人のお客様が
間取りを考えるのは事はできるのでしょうか?
もし、それが出来るのであれば建築士は必要
ありません。
担当の建築士へ、
ここは〇〇してください。
と指示すると、
お客様の要望なので、
否定するわけにもいかず、
それに対しては、自分で考えて提案
している訳ではないので、
意見も、アドバイスも言えません。
思考停止の状態で図面にはめ込むだけです。
お医者さんに、
私はこの治療方法で治ると思うので、
この治療をしてください!
弁護士に、
私はこの攻め方の方が裁判に勝てる
と思うので、この方法で裁判に挑もう!
と言っているものです。
建築士とは、建築物を造るうえでの
医者であり、弁護士である頭脳です。
建築士から提案させる言い方のほうが、
その考えに至った経緯などを聞けるので
大抵はうまくいきます。
中には何も考えてなく、過去にやった図面を
引っ張り出してきてのせる建築士もいますが、
ほとんどの建築士の方たちは、お客様の生活
が良くなるように考えて提案しています。
↓建築設計事務所スケルトン の お仕事